高齢者の多様な役割、外出と交流や健康・元気で長生きを促進 医療と介護の連携強化、認知症対策や看取り対応の施設の拡大

議会だより第4号

2008年7月27日

6月議会で総括質問/高齢者が安心していきいきと暮らせるまちづくり

6月3日(火)〜26日(木)定例議会開催

少子高齢化社会の中で高齢者の家族形態の変化もあり、老老介護に疲れ自殺や家庭崩壊したとの新聞記事や一人暮らしの高齢者対策は急務です。高齢者が住み慣れた地域で人と人とのふれあいを大切にしながら生活していくために何点か質問しました。

地域福祉体制と地域ケア体制について

しんや

高齢者の見守り訪問や居場所づくりを地域の中でどのようにネットワークをつくり機能させていくのか、また地区社協や地区町内福祉村等の連携をどう進めていくかご見解をお伺いします。

福祉部長

地域包括支援センターを中心に地区社協・民生委員・自治会・町内福祉村・ボランティアと連携し地域ケア会議を開催、地域力の向上を図りながら見守り訪問活動や居場所づくりを進めていきます。

しんや

地区社協の位置づけを明確にし23ある地区社協を地域福祉の核として町内福祉村と連携し、見守りや居場所づくりができないか。そのために2ないし3地区をモデル地区に指定し、見守りや居場所づくりの事業ができないのか。ご意見をお聞きします。

福祉部長

社会福祉法の中で市社協と地区社協が連携して行っていて市として社協の運営には関与できない事情があり、モデル地区の話は難しいことをご理解いただきたい。地区社協やボランティアは共助であり、その意味では地区社協を地域の核にはできない。

介護予防と介護施設の整備について

しんや

平性19年10月1日現在の特別養護老人ホーム入所待機者数は934人と伺っています。今年度2施設140床の特養の建設が予定され、少しは入所待機者数が減少しますが、まだ十分とは言えません。平塚市では入所待機者解消に向けどう取り組まれるのか。

福祉部長

整備計画としては高齢者保健福祉計画を平成21年〜23年度の中で考えていきますので、本年度は見直しの時期になります。次期計画では入所待機者数の解消を図り在宅サービスの充実をしていきたいと考えています。

しんや

在宅介護サービスの拠点として小規模多機能型介護施設は重要ですが、いま1ヶ所しかない現状をどうぶんせきされているのか。介護報酬が下がり、また介護職員の人件費の高騰など介護事業者の経営は厳しいものがありますので、複合型経営ができるよう比較的介護報酬の高い介護施設を併設させ民間の参入に着いてのお考えをお聞きしたい。

福祉部長

いま第4期高齢者保健福祉計画が策定中ですが、認知症施設や特定施設等との併設を計画上に位置づけ進めていきたいと考えています。

しんや

今後高齢者の住宅政策が重要になってきます。安い高齢者専用賃貸住宅についてのお考えは。

福祉部長

市営や県営で高齢者円滑入居賃貸住宅はありますが、個数が限られていて多くの方が入れません。民間では高齢者の方は断られているのが現状です。市としても高齢者が安心して住宅へ入居できるよう進めていきます。

しんやの視点

健康が一番

平塚市の65歳以上の高齢者で要支援や要介護の方を除けば4万3,800人の方、またこれらから高齢者の仲間入りをされる方に対する介護予防事業が大変重要になります。健康が一番です。地域でのふれあい交流活動の「居場所づくり」や「見守り活動」は大切です。

ひらつか協働経営プラン2008について

しんや

平塚市の各事業検証は部内の第三者による目標評価・達成評価であり、これでは検証も甘くなり多角的な面から事業そのものを根底から見直すことは難しくなります。従って、内部ではなく外部の目による事業そのものの仕分けの手法が必要と考えますが、いかがでしょうか。また、市にとって事業が必要かどうか、民間でできるものはないか等、市民・専門家などの事業仕分けの委員会設置の考え方についてのご見解をお聞きします。

企画部長

外部の目による検証は他市でも取り入れているところもあり、その効果も高いと思われるので、今後入れる方向で検討していきます。また、事業そのものを根底から見直す仕分けについては必要とは思いますが、活動評価・達成評価に加えて事業選択手法導入に向けて計画通り努力していきたい。

駅周辺の整備計画について

駅西口跨線橋の南北のエレベーター設置

しんや

この問題は昨年の6月議会定例会の中で新人議員としてまず最初に質問した項目で段階的に設置ができないかJRの意向重視ではなく平塚市として主体的にできないか。昨年の9月議会でライナーフォーム設置方針変更がなされ、北口駅前のバリアフリー化計画も決定し、西口跨線橋のバリアフリー化が2歩も3歩も前進したと受け止めていましたが、東地駐輪場の延期によってどのような影響を受けるのか。JRとのこれまでの交渉経過、今後の設置計画を含めた西口全体の再開発の構想についてお伺いします。

まちづくり事業部長

まず東地の駐輪場を整備し、それから西地の整備、西口のバリアフリー化を並行して進め、中地の複合ビル構想で西口全体の再開発を図り、にぎわいの創出と活性化を行っていきたい。

市長

エレベーター設置の件ですが、22年度まではJR東日本が管内未設置のところを優先させる考えなので私の任期中にメドを付け年度中に食い込めるよう最大限の努力をしていきたい。また国会議員と連携し平塚市の総力を結集しJR側と交渉を行っていきたい。

副市長

庁議、調整会議の進め方、あり方は大いに反省するところがありますが、計画や事業は拙速に陥って将来の禍根を残してもいけないので見直しは立ち止まって検討し考えながら進んでいきたい。

補正など13議案

市議会6月定例会は26日本会議にて本年度一般会計補正予算案、病院事業会計補正予算案等13議案を原案可決、学級規模の縮小弾力化、30人以下学級実現を求める請願等3請願を採決、閉会しました。

野崎しんや活動報告

3月25日 湘南ひらつかふれあいマーケット出展者会の監査に選任
3月30日 桜ヶ丘公園開園式出席
5月10日 NPO法人湘南ダンベル体操協会理事に選任
5月15日 5月議会(臨時)総務経済常任委員会の副委員長に選任
5月18日 花水地区こども大会出席
5月21日 相模原市駐輪場対策視察
6月8日 であいふれあい西海岸2008開催

朝9時までは小雨模様でしたが、その後天候が回復し最高のイベント日和になりました。多くの地域の方々がボランティアで参加し、大変盛況のうち終了しました。地域の人に支えられ今年で19回目。来年は20回ハタチを迎えますので盛大な祝イベントを考えています。お楽しみに!

星舞フェスタ

湘南ひらつか七夕まつりの市民参加型のイベントとして今年で第8回目を迎えました。
7月4日 星舞フェスタ
7月5日 星舞フラフェスタ
7月5日〜6日 おやじバンド 見附台広場

編集後記

議員活動2年目を迎えました。今まで外から議会を見てきましたが、見るのとやるとは大違いで議員活動の厳しさを痛切に感じた1年間でした。市民の声を市政に反映ということで一人ひとりの意見に耳を傾け、その実現に向け努力してきましたが、できることできないこと、また、将来の課題等しっかりと精査しながら向き合ってきました。いま市も大型ハード事業の計画が多くあり、平塚市の新しい顔づくりが始まろうとしていますが市民の目線で考えます。