高齢者の多様な役割、外出と交流や健康・元気で長生きを促進 医療と介護の連携強化、認知症対策や看取り対応の施設の拡大

議会だより第25号

安心・安全な平塚のまちづくり

金目川下流域、川の景色が一変

東西を川に挟まれ広範囲にわたり海抜10m前後の平地である平塚市において河川水害対策は一生付き合っていく課題です。金目川下流域では住民の安心安全を確保するため、取り組むべき河川対策が山積しており、これまで管理者の県とともに平塚市も連携し、取り組んできました。

金目川水系河内川では内水氾濫対策として、ゲート改修(山下、御殿、南原)、ポンプ場における仮説ポンプの増設(山下)、雨水桝の 増設(中里)、調整池への特殊バルブの設置 (日向岡)、バイパス菅の整備(豊田、南原)などリスクのある個所への整備を実施し、浸水被害対策を強化します。

唐ヶ原では下花水橋上下流の川幅の拡幅、堤防のかさ上げなど護岸整備が順調に進んでおり、2月末には完了の予定です。川の景色が一変し、その安全・安心感からか、新居の建築も目立つようになってきました。今後起こり得る大地震、異常気象による水害等に備え、更なる対策を推し進めていきます。

平塚海岸の活性化

4kmにおよぶ平塚海岸一帯は全体的に他の相模湾沿岸自治体に比べ手つかずの状態を維持しています。これまで積極的に保護活動を行ってきたが、日々直接この目で見てきた限り防砂林としての役割と地域活性化の面で現状そのままで良いとは決して言えず、将来を見据えた海岸エリア全体の活性化を推し進めていきます。

駅周辺の賑わいやバリアフリーに向けた平塚駅周辺の利便性向上

長い間、必要性を認識しながら進まなかった駅西口エレベータは平成25年10月に設置されましたが、今では、駅北口でも下りエスカレータが完成。ラスカ平塚内の既存エレベータを活用しバリアフリーに配慮した経路も整備され、駅北口の利便性がより一層向上しました。また、駅南口広場の駐輪 場を含む再整備や西口駐輪場の整備県道プロムナードの活性化に取り組んできましたが、今後は駅周辺をバスや車の利便性向上だけでなく、人と人が集まる空間をつくり、若い人が集まる回遊性を高めていきます。高さ制限の緩和と再開発により、まちの景色を変える。

子どもから高齢者までがい者とともに楽しく暮らせる共生社会

重度障がい者医療費助成

平成19年の初当選時から、精神障がい者家族会の方々のご要望をお聞きし様々な問題に取り組んできました。身体・知的・精神のうち重度障がい者医療費助成について、精神だけが適用除外され身 体・知的に比べ家族の負担が増えていました。市単独で補正予算に計上し、精神障がい者も医療費助成を受けられるようになりました。

国や県のからのサポートがなくても市独自でもできると実感した 出来事です。今後も市民の声に耳を傾け、より暮らしやすい環境を市が支援できるよう取り組んでいきます。県は来年4月から当事者目線の障がい福祉の推進をしますが、本市でも一人一人の障がい者の立場に立っての支援をより強化するためには意思決定の困難な当事者への支援や障がいを理由にした差別、虐待の防止などを条例化して取り組んでいくべきです。

地域活動支援センターへの支援

また、コロナ禍で材料費、燃料費の値上げや製品の販売場所がないなど平塚市地域活動支援センターの運営が大変厳しくなってきました。運営状況把握とともに販売先の場所や新たな財源の確保など考慮の上、平塚市地域活動支援センターや福祉ショップ運営協議会などへ支援を推進していきます。さらに障がい者雇用の促進と定着に向けた取り組みを推進します。

地域共生社会の支援体制の構築

相談体制、参加支援、地域づくりに向けた支援体制をつくる。

インクルーシブ保育の充実

障がいのある子もない子も、ともに育ちあえる平塚市を目指します。そのためには障がい児加算のさらなる拡充や保育士の処遇改善や離職防止策など取り組みます。

人口減少時代で自治体間の競争が激化、持続可能なまちになるためにも、転入出者の社会増加を図り、選ばれるまち、住み続けたいまちにならなければいけない。

子育て世代の社会増加施策の推進

安心して産み育てられる子育て環境の充実、特に給付や手当、保育園、学童保育、学びの良好な環境づくり。少子化対策として、若い世代の就労支援、非正規職員の採用企業への助成、婚活支援が必要。

駅周辺の新たな景色の創出

令和4年度から6年度にかけておおむね20年後のビジョンを描いた平塚駅周辺地区将来構想が策定されます。賑わいのある駅周辺地区の実現に向けて取り組むとともに、JR線南北の一体化、さらに伊勢原・秦野・厚木方面への流動性を高め市全体の活性化に取り組んでいきます。

小川跨線橋解体に伴う課題(代替え道路)

黒部丘の小川跨線橋は、耐震の問題や交通事故の多発から今年解体されました。地域住民の利便性向上のため、JT跡地の北側JR線路沿いに自転車や歩行者の通行のための代替え道路が計画されています。JR線南北の流動性に長く取り組んできましたがやっと実現できそうです。

地域公共交通の検討

小川跨線橋がなくなり、高齢者にとり市役所や市民病院へ行くに大変不便なので地域公共交通を考える必要があります。

編集後記

光陰矢のごとし、あっという間の4期16年もあとわずかです。これまで皆様からいただいた叱咤激励を含めた様々な声に感謝しながらも、人生の総決算の5期目を迎えます。

人生スマイル。100年時代に向けて、3つの柱、1元気で長生き 2多様な役割 3外出と交流促進 に取り組みます。

40歳からの第一歩として健康意識の向上と健康づくりを推進します。安心して生き生きと暮らし続け生涯活躍できるまちをめざします。そのためには、住まい、資産、公共交通、医療、介護、福祉の基盤整備に取り組みます。