高齢者の多様な役割、外出と交流や健康・元気で長生きを促進 医療と介護の連携強化、認知症対策や看取り対応の施設の拡大

議会だより第24号

これからも平塚市民・地域のために

2022年の6月、全国市議会議長会から市議在籍15年表彰を受けました。ここで今一度気を引き締め、これからも平塚のために尽力していく所存です。ここでこれまでの活動の振り返りと、これからの平塚の展望について報告いたします。

安心・安全な平塚のまちづくり

これからも平塚市民・地域のために

東西を川に挟まれ広範囲にわたり海抜10m前後の平地である平塚市において河川水害対策は一生付き合っていく課題です。金目川下流域では住民の安心安全を確保するため、取り組むべき河川対策が山積しており、これまで管理者の県とともに平塚市も連携し、取り組んできました。

金目川水系河内川では内水氾濫対策として、日向岡にある調整池に特殊バルブを設置しました。これにより雨水の数量が抑制され、河内川の水位上昇を抑える効果が期待できます。唐ケ原では、下花水橋上下流の川幅の拡幅、堤防のかさ上げ等護岸整備も進んでおり、川の景色が一変しました。今後起こりうる大地震、異常気象による水害等に備え、更なる対策を推し進めていきます。

  • 下花水橋上下流の堤防の整備
  • JT交差部付近の堤防の整備
  • 平塚工科高校敷地内の雨水排水の改善

平塚海岸の活性化

4kmにおよぶ平塚海岸一帯は全体的に他の相模湾沿岸自治体に比べ手つかずの状態を維持しています。これまで積極的に保護活動を行ってきたが、日々直接この目で見てきた限り防砂林としての役割と地域活性化の面で現状そのままで良いとは決して言えず、将来を見据えた海岸エリア全体の活性化を推し進めていきます。

  • 新港~ビーチパーク~龍城ヶ丘プール跡地 の公園をつなげる観光スポット化
  • ビーチバレー、ビーチサッカー、マリンスポーツなど海岸エリアならではの全国屈指のスポーツ推 進エリアへ成長させる

駅周辺の賑わいやバリアフリーに向けた平塚駅周辺の利便性向上

長い間、必要性を認識しながら進まなかった駅西口エレベータは平成25年10月に設置されましたが、今では、駅北口でも下りエスカレータが完成。ラスカ平塚内の既存エレベータを活用しバリアフ リーに配慮した経路も整備され 駅北口の利便性がより一層向上しました。また、駅南口広場の駐輪場を含む再整備や西口駐輪場の整備県道プロムナードの活性化に取り組んできましたが、今後は 駅周辺をバスや車の利便性向上だけでなく、人と人が集まる空間をつくり、若い人が集まる回遊性を高めていきます。

黒部丘の小川跨線橋は、耐震の問題や交通事故の多発から今年解体されました。地域住民の利便性向上のため、JT跡地の北側JR線路沿いに自転車や歩行者の通行のための代替え道路が計画されています。JR線南北の流動性に長く取り組んできましたがやっと実現できそうです。

令和4年度から6年度にかけておおむね20年後のビジョンを描いた平塚駅周辺地区将来構想が策定されます。賑わいのある駅周辺地区の実現に向けて取り組むとともに、JR線南北の一体化、さらに伊勢原・秦野・厚木方面への流動性を高め市全体の活性化に取り組んでいきます。

子どもから高齢者まで障がい者とともに楽しく暮らせる共生社会

重度障がい者医療費助成

平成19年の初当選時から、精神障がい者家族会の方々のご要望をお聞きし様々な問題に取り組んで きました。身体・知的・精神のうち重度障がい者医療費助成について、精神だけが適用除外され身 体・知的に比べ家族の負担が増えていました。市単独で補正予算に計上し、精神障がい者も医療費助成を受けられるようになりました。

国や県のからのサポートがなくても市独自でもできると実感した 出来事です。今後も市民の声に耳を傾け、より暮らしやすい環境を市が支援できるよう取り組んでいきます。県は来年4月から当事者目線の障がい福祉の推進をしますが、本市でも一人一人の障がい者の立場に立っての支援をより強化するためには意思決定の困難な当事者への支援や障がいを理由にした差別、虐待の防止などを条例
化して取り組んでいくべきです。

また、コロナ禍で材料費、燃料費の値上げや製品の販売場所がないなど地域作業所の運営が大変厳しくなってきました。運営状況把握とともに販売先の場所や新たな財源の確保など考慮の上、ひらつか市地域作業所連絡会福祉ショップ運営協議会への支援や障がい者雇用の促進と定着の推進に取り組みます。

未来につなげる七夕まつり

新型コロナウイルスの影響で中止されていた七夕まつりが3年ぶりにようやく開催されました。コロナ禍でも感染防止をしながらできることを考え実行することは極めて重要です。

私、野崎が主宰する 星舞イベントも21回という長い期間にわたり続けられたことは関係された方々のおかげと深く感謝します。

今や七夕まつりの顔の一つとなった星舞を価値あるものにしていくために七夕まつりの内容検討や星舞イベントのさらなる発展、工夫をし、活動を続け、平塚に七夕あり、七夕に星舞あり、と全国的に定着することを目標に活動を続けていきます。

七夕まつりにお越しの際は、星舞イベントにもお立ち寄りください!

編集後記

光陰矢のごとし、まさにあっという間の15年間で4期目の任期も半年を切りました。これまで皆様方からいただいた叱咤激励を含めた様々な声に感謝、感謝です。

やっと金目川流域で護岸整備や川幅の拡張など工事が進んでいますが、思えば、令和元年の市議選の時、唐ケ原ガーデンホームズの土手に選挙カーを乗り入れ、金目川流域の洪水対策に取り組みますと大声で演説を行ったことが懐かしく思い出されます。

世界では、気候変動やウクライナ侵攻などさまざまな事が起きるまさかの変化の時代です。地理的条件や地域資源など様々なまちの個性を活かして魅力ある新たな価値を生み出し、少子高齢化人口減少の中、選ばれるまち持続可能なまちを強力に推進していきたい。

先日長崎市で開催された第84回全国都市問題会議に清風クラブ8名で研修視察に行ってきました。テーマは「選ばれる」まちづくり、何度も訪れたい場所になるためにで全国から2000名を超える市長や市議会議員が来られました。人口減少の中で各自治体も生き残りに必死で様々な施策を展開し、持続可能なまちを目指しています。魅力ある地域資源に気づき、磨き、生み出していく、それが移住や転入につながります。一人一人が平塚を愛し、平塚を好きになりましょう。そして他者に平塚を推奨できるよう、平塚に誇りと愛着を持ちたいと強く感じました。