高齢者の多様な役割、外出と交流や健康・元気で長生きを促進 医療と介護の連携強化、認知症対策や看取り対応の施設の拡大

議会だより第17号

2016年12月11日

河川の洪水対策〜鈴川・河内川など

しんや

異常気象の中、本市では過去、鈴川、渋田川、河内川など、金目川水系の吾妻橋以南の河川の増水や堤防の氾濫の浸水被害など何度も災害被害や避難勧告などが出ています。これらの場所や地域に対する洪水浸水対策について伺う。

土木部長

議員ご指摘の地域は、河川の未改修区間があるため、台風や局所的な集中豪雨時には、急激に河川の水位が上昇し、短時間のうちに浸水被害が発生する恐れがある箇所である。県では「かながわの川づくり計画」に金目川や鈴川を位置付け、時間50ミリの降雨に対応できる河川となるよう整備が進められており、用地取得を必要とする箇所については、地権者との交渉が続けられている。これからの河川整備には、長い時間と多大な事業費を要することから、本市としても、現状の流下断面が確保されるよう、河川に堆積した土砂の除去や、河川内に繁茂した樹木の伐採など県に強く要望していきたい。

市長の県への要望

しんや

市長が8月30日に鈴川の河川整備について県に要望を行なったが、内容を伺う。

市長

毎年、河川・道路の要望について、8月末に要望活動を行なっている。今年は鈴川の安全に関する要望を強くしてきた。管理者である県知事に対し、今年の台風9号の事例を示しながら、具体的には鈴川の最下流部である南原地区の河川整備に必要な用地買収など、三川合流から上流部の河川改修の早期着手、全体の河川維持管理施設機能確保のための河川内の雑草・土砂など堆積物の除去等要望をしてきた。台風9号の時に、鈴川の豊田東橋の水位が高くなり避難勧告を出した。現場を見に行ったが、河川内の土砂の堆積や木が生えている現状があった。こういったことを具体的に話して強く要望を行なってきた。

しんや

特に河内川の洪水対策について伺う。

土木部長

堤防のかさ上げ護岸整備、河川の土砂の除去や樹木の伐採等県へ強く要望する。

プールなどの利用をサロン補助金で活用

しんや

ゆめクラブの活性化への支援策について伺う。

副市長

介護保険制度の中でサロンの解説など地域支援事業にゆめクラブの参入を促進する支援を検討する。

しんや

ゆめクラブが、運営費のねん出のために収益事業として何ができるのか伺う。

福祉部長

地域貢献活動としての収益事業は実施可能です。介護予防に取り組むサロン、通いの場の開催や要支援者を対象にした訪問サービスの事業実施も条件がそろえば可能です。

健康チャレンジ

しんや

通いの場を地域で開催している団体には補助金を交付しているが、総合公園のプールやトレーニングルームは補助金事業の対象になるのか伺う。

福祉部長

通いの場としてプールなどの特定の運動施設をゆめクラブ等の小グループが、団体利用する際、減免ではないが、団体への補助は可能と考えます。

福祉部長

ゆめクラブなどの団体が、小グループ、五人で総合公園のプールを利用し健康づくりにチャレンジした場合、(年間継続的に実施することが条件)一回につき千円の補助金が支給され、五人の利用ならひとり、二百円の補助金が出て、プールでの楽しい健康づくりが可能ということ。従って、現在、プールの利用料金は、一人四百円ですので、半額の二百円の負担が減りプールでの健康づくりができます。

福祉部長

ゆめクラブなどの団体が健康づくりを目的とする通いの場を開催する場合には、一定の条件のもと、一回千円を当該団体に補助することが考えられます。

金目川下流域の課題

しんや

金目川下流域は、低い所で海抜3mのため、猛烈な台風による満潮時の高潮や津波の遡上の危険性が高く、抜本的な津波・高潮対策が必要と考えるが、見解を伺う。

土木部長

最大クラスの津波に対しては、県・市・町がそれぞれ連携し、住民や海浜利用者などが迅速かつ適切に避難ができるよう、避難体制を整備するとし、津波高は低いものの発生頻度が高い津波に対しては、海岸堤防や防潮堤など海岸保全施設の整備改修を進めるとしている。また花水川下流域の津波遡上対策としては、津波高に対応した堤防整備などを検討すると聞いている。

しんや

唐ヶ原ガーデンホームズ前の土手改修工事は、未整備でいまだ土のうが置かれている状況です。県の整備であるが一番危険な場所であり地域住民との話し合いなど今後の進め方を伺う。

土木部長

県調査によると、金目川で最も氾濫の可能性が高い箇所と聞いている。多くの地域より早期の堤防整備の要望をうけている。市としても、堤防整備は急務と考え、目標時期を設定し事業を進めていきたい。県事業であるため、お互いに協力しながら、早期着工を目指していく。

しんや

撫子原ポンプ場屋上を津波の避難用として利用できないか。

土木部長

ポンプ場は、鉄筋コンクリート造二階建て構造で、雨水排水用のポンプ場として、昭和62年4月より供用開始し、屋上部は約三百㎡の広さで、地上からの高さは9.5mである。現在の屋上は、多くの人が上がる設計となっていない。建物の一部に強度不足が確認された。今後予定している耐震補強設計の中で、津波避難施設としての利用が可能かどうか、検討していく。

地域公共交通会議

しんや

地域公共交通会議をなぜ今まで実施してこなかったのかその理由と今後どうするのか。地域公共交通会議を開催するメリットは。

市長

金目でのタウンミーティングで具体的な回答はできなかったが、大きな課題として捉え、今後行政としてどのような対応ができるか検討すると話した。交通に関する課題をある程度形にしなければいけない。これをどうやって進めるかという取り組みをしたい。その結果、具体的な形になった段階で、地域公共交通会議を設置する。会議を開くからには、関係機関の調整を含めて具体化するための開催をする必要があるため、そこに持っていくまでの検討課題の抽出などの取り組みを行なっていきたい。

交通政策担当部長

地域公共交通会議は、今年度に具体化するための導入の考え方を取りまとめる予定であるが、地域として持続可能な公共交通を実施させるために、ここの地域の要望について集約をする、地域の思いを計画案という形に作り上げる、地域公共交通会議設置準備に取り組んでいきたいと考える。

交通不便地域の解消

しんや

金目地区や海岸地区の一部などの交通不便地域解消に向けた取り組みを伺う。

交通政策担当部長

地域が主体となった持続可能な地域。公共交通の導入の考え方を今年度中に取りまとめる。

しんや

小田急線へバス路線の整備状況は。

交通政策担当部長

東海大学駅前系統は道路拡幅等進捗を見ながらバス事業者と協議する。

袖ヶ浜のマンション問題

前回のしんや通信でこの袖ヶ浜のマンション問題に切り込みました。2014年6月、50坪の土地に4階建てワンルームマンションの建設計画が判明してから2年以上になり、依然として開発事業者側は建設の方針です。今年の7月には静岡の建設業者と功二協定の話し合いを持ちましたが、その後9月には、建設をあきらめ撤退しました。その背景には、(1) 地域住民の1500名の反対署名の重み (2) 道路・誘導路が狭く工事が危険、安全性に不安 (3) 子供や老人が多く工事車両の危険性が指摘 自分たちのまちは自分たちでつくり、まもることが真にできるか。私も深く関心を寄せています。そして、市民と行政また事業者との協働のまちづくりとは何か。地域住民への配慮とは、また、事業者の社会的責任とは何かなど多くのことを考えさせられます。

編集後記

継続は力なりというように、続けることは大変評価が高いものですが、花水川下流域の土手の草刈りは、私が議員になる前に有志で始めました。今では、ゆめクラブの参加もあり、多くの方に御礼したいと思います。土手を歩く方に感謝されると疲れも忘れ、12年間続けてこれました。しかしボランティアの高齢化に伴い、草刈り参加者も少なくなり、来年以降継続できるか不安です。これからも土手の良好な環境を守るにはどうしたらよいか思案中です。