兵庫県西宮市 エココミュニティ会議について
西宮市は、2003年、全国で初めて環境学習都市宣言をおこない、2005年度から2018年度までの新環境計画を策定し、学び合い、参画・協働、生物多様性、快適なまち、資源循環、温暖化防止、良好な安協、国際協力など8つの行動憲章を軸に持続可能なまちづくりをめざしています。それを具体的に推進していくための計画の推進母体として環境計画推進パートナーがあります。
そして、エココミュニティ会議は、この新環境まちづくりの理念を実現するため地域住民が自主的に地域の課題を見つけその課題の解決にむけて検討を重ね活動していく場として位置づけられ、現在21地区で活動しています。メンバーは、地域住民、地域事業者、市職員です。
また、各世代に応じた環境学習活動として、幼児対象に「ちきゅうなかよしカード」小学生対象に「エコカード」中学生以上対象に「市民活動カード」により、エコスタンプを押印し、このようなエコ活動はエココミュニティ会議の活動資金になっています。しかし、中学生のエコ活動の参加は少なく課題となっています。(全国的傾向)
*活動の指標としてエコポイント数がありますが、日常生活で取り組んでいる活動の検証が難しく、環境に対する意識調査も含め、検証のシステムを考えていくなどが今後の課題です。
今後の展望
環境学習については、市民の満足度は中ぐらいですが期待度は低い。従ってエココミュニティ会議を環境だけでなく防災や食育など地域の課題を解決する場として発展的に解消し、地域のまちづくり協議会的な役割ができればと考えているとの事です。
私も、全く同感で、本市は、地域の公民館が25もあり、大変恵まれていると感じましたが、さらに地域課題解決のための仕組みを考えていくべきです。又福祉でも地域での支え合いが重要ですので地域支援事業もこのような地域まちづくりでの仕組みを活用できればさらに充実すると思います。
愛知県日進市 にっしん体操推進事業
日進市は、総人口88500人ですが、65歳以上の高齢化率が19、43%と大変低く、年齢階級別でも30歳から40歳台が13%とうらやましいぐらい若いまちです。しかし、10年後には、75歳以上人口が1,5倍に、将来2040年にむけて人口は増加し続けますが、高齢者の増加も多くなり、高齢者問題が大きな課題としてあります。
そこで、名古屋大学医師と相談し平成23年度「にっしん体操の完成」をみました。
にっしん体操は、子ども達からは楽しさと元気かわいらしさをもらい、大人は生活習慣病予防に、高齢者は認知症予防と介護予防に重点をおいています。子ども版、いす版、ゆったり型などありますので、実際、体操リーダーのもと視察メンバーが体操を体験しましたが、短い時間ですが、かなり効果的な体操と感じました。
視点
- 健康体操を介護予防として行うには、効果の検証が数値で表せるような仕組みが求められますが、日進市でも今後の課題として考えています。
- 音楽を使い、運動強度別の4種類の体操があるので、幅広い年代層に普及が進んでいるのは大変良いことです。
- 地域が主体で体操を推進していくためには、日進市では
・誰もが気楽に集まれる交流の場
・歩いて行ける地域の小さな拠点
・市民が主体的に運営
この3つの考え方を基本にしていますが、本市でも、健康体操推進リーダーの選出や役割・あり方が問われます。 - 本市では今年度健康推進条例を策定しましたので、実効ある健康づくりを推進していくためにも、効果の上がる健康づくり実施計画が必要です。
- 日進市では、健康福祉部健康課が担当ですが、福祉部の中にあるので、介護予防など地域包括ケアシステムの地域の支え合いの仕組みのなかで展開できますが、本市は、健康課は健康こども部、介護予防は高齢福祉課の福祉部と2部にまたがるため、健康体操を推進していくためには、連携や調整が必要です
今後、本市でも地域支援事業の展開がなされますが、介護予防として要支援1や2の方を対象に地域の中で、健康体操を積極的に取り入れるべきです。そして、今ある、各団体を一堂にもうらした協議会をつくり、健康体操リーダーの育成とともに、子どもから高齢者まで誰でもがどこでも簡単に実効ある健康づくりをおこなう必要があると思います。