高齢者の多様な役割、外出と交流や健康・元気で長生きを促進 医療と介護の連携強化、認知症対策や看取り対応の施設の拡大

平成22年10月 教育民生常任委員会の視察報告

2010年10月13日

平成22年10月13日~10月14日 教育民生常任委員会の視察報告

教育民生常任委員会 野崎 審也
視察都市 小郡市 米原市

所見

小郡市 「のぞみがおか生楽館の生涯学習まちづくりプログラム」

小郡市は、人口58000名のまちですが、西鉄の沿線沿いを中心に住宅開発がすすみ、人口が急増。農村都市から住宅都市への変貌のため、市街地整備の促進をはかり、良好な住環境の形成につとめています。

視察した「のぞみがおか生楽館(しょうがっかん)」は、西鉄と東急が共同開発した新興住宅街で本市でいうと「めぐみが丘」のような場所です。

この生楽館は、校区公民館として、のぞみがおか小学校のなかにあります。

この小学校は、新興住宅地にあるため、県下一の児童数(1256名)をかかえていますので、生楽館では、地域の人と人との交流を通じて、地域の活性化をはかりながら地域の問題解決につながるネットワークづくりに取り組んでいます。

事業の内容

講座の充実

(1)地域を知ろう、楽しもう、健康づくりをしよう
わが町歴史散歩講座・登山講座・ウオークラリー大会

(2)青少年を育成しよう
読み聞かせ講座・こども料理講座・こども囲碁教室・親子で味噌づくり

(3)自分を高めよう
あまらんす講座(おかし講座・日食を見よう・ミュージカルを見よう
マナーアップ講座・初級パソコン講座)

(4)地域をつなげよう
・地域文化祭を開催(公民館利用団体・社会体育団体・PTA・幼稚園等の参加)
・なかよし地域ネットの立ち上げ(人と人をつなぐ活性化策)

課題

(1)高校生や大学生との連携、つながりはありますが、中学生の参加が今後の課題で、中学生のジュニアリーダーの育成が望まれます。

(2)若い世帯が多いので(独居老人は1世帯)、今後、高齢者との交流事業をどう取り入れ、地域の輪を広げ、地域力を高めていくのか、課題です。

(3)今は、1259名のマンモス校だが、10年後には、児童数も600名ぐらいになると予想され、小学校の空き教室の活用が将来の課題です。

(4)若い世代の核家族の問題点として、不登校・引きこもりなど悩める家族にどう対処するのかが大きな課題です。

米原市 「幼保一元化推進プラン」

米原市は、人口41,500人のまちですが、平成17年の2月と10月の2度にわたる合併で誕生しました。森林面積が70%をしめ、水と緑の自然豊かなまちで、今年は、皇太子殿下も日本百名山のひとつである伊吹山にのぼられたそうです。

米原市の現状

  • 待機児童はゼロですが、少子化がすすみ、地域の格差が生じている。
  • 充足率の低い保育園や幼稚園があり、統合の検討が必要とのこと。
  • 市外保育所への入所児と広域入所児(受託児)は、ほぼ同じ人数です。
  • 近年、途中入所児が増加し、特に、低年齢児の途中入所が多くなっています。その要因として、育児休業明けの保育所利用や、経済状況の悪化による家庭環境の変化に伴う入所が考えられ、本市と同様です。
  • 施設の老朽化や保育室の不足など保育ニーズに対応した改善が必要。

幼保一元化推進の取り組み

  • こどもの最善の利益を第一に考えながら「養護と教育」が一体となった保育をおこない、子育て支援機能の強化をはかっています。
  • 地域の実情にあわせ、現有施設の拡充や統廃合をおこない、幼稚園と保育園の施設を一体化。「いぶき認定こども園」が平成17年に誕生。

今後の取り組み

平成22年度から教育委員会事務局に「こども元気局」をもうけ、保育教育・子育てにかかわる部局を一元化した。また、保育所・幼稚園・認定こども園の所管を「幼児教育室」として新たな体制をしいた。

  • 国もやっと重い腰をあげ来年度から幼保一元化にむけた施策が動き出しますが、それよりも早くこのような庁内体制を整備されたことは、大いに評価できます。本市でもこのような体制づくりが急務です。
  • 給食も市の給食センターから搬入され、問題ないそうです。
  • ただ、保育費は福祉、幼稚園費は教育費ということで、経費の支出に問題が生じ、事務作業が困難な点もあり、予算・決算が問題。
  • 少子化がすすむ中で、子どもの健全な育成を促進するための環境づくりが重要であり、幼保小中学校を併せた整備方針について検討することが必要であると思います。