2019年教育民生常任委員会視察報告

★視察所見★
教育民生常任委員会 副委員長 野崎審也

福井県 越前市   10月15日

◆「男女共同参画の取り組みについて」
越前市庁舎は、65年経過しているため、来年4月に新庁舎に生まれ変わり、旧庁舎は、屋根付きの市民憩いの場になりますので、庁内は活気がみなぎっているように感じました。人口は81000人ですが、人口動態では、外国人の居住が進み、今では約8200人と4%を占め、多文化共生のまちづくりは急務と思われます。従って、男女共同参画部局によれば、市長も将来をみすえ、第2次 男女共同参画プランでは、基本目標の第5番目の目標として国際協調を設定し、在住外国人の生活支援を力をいれて行っています。この背景には、中小企業の労働力不足が挙げられます。

越前市は、男女平等参画事業として「女性が輝くモノづくりのまちの実現をめざしています。モノづくりのまちとして製造業は福井県1位の出荷額ですので、女性のワークアンドバランスを考えた取り組みをしています。100人以下の中小企業への働きかけを出前講座で行っていますが、十分効果を上げていないのが大きな課題です。

従って人材の確保と輝く女性活躍社会のために、中小企業の事業者の意識改革をおこない。女性の働く環境づくりを進めています。特に女性起業者の育成や防災組織への女性の参画(防災士)、地区自治振興会の女性役員の参画などに数値目標を設定し、女性が輝く社会づくりを行っています。しかし、女性の意識が変わっても男性が変わらなければ、女性参画の環境は改善されませんので男性の意識改革が必要と強く感じました。

また、人口減少の中で雇用環境も厳しくなり、男女平等協働参画事業も、多文化共生の視点を重視した外国人との共生が必要不可欠で、それを推進していくことで、産業のモノづくりを推進していく、そのような決意を強く感じました。

奈良県 奈良市   10月 16日

◆「小中一貫教育について」
奈良市富雄第3小中学校を訪れ、施設一体型の小中一貫教育の現状を視察しました。奈良市では平成16年3月に「世界遺産に学び、ともに歩むまちーなら」として小中一貫教育特区に認定され、平成17年度に小中一貫教育を開始しました。その後、平成23年4月には視察先の富雄第3小中学校が施設一体型で開校しました。今では、施設一体型が3中学校区で、連携型が18中学校校で小学校との組み合わせで行われています。

・施設一体型は、小学生と中学生が同じ施設の中で学習します。
・連携型は、小学校と中学校が同じ施設ではないが、小学校と中学校、小学校同士が連携を取りながら学習を進めます。

この連携型は本市でも、中学校区を中心に幼保小中連携事業などで、小1の壁、中1の壁、小学校での英語学習など、様々な課題の解消に向けて、コミュニケーションをとっていますので、本市としてもさらに進化させていかなければいけないと思います。富雄第3小中学校では、現在、632名ですが、S57年度と比較して子供数は半減になり、開校の際は教師側に大きな不安があったとの校長の話でした。

・富雄第3小中学校のめざす子ども像については
自らまなぶ             「学びあい」のこころ
思いやりのある子になる     「ありがとう」の感謝の気持
明るく健康な子どもになる    「あいさつ」の励行
として、さだめ。太陽のような子供になってほしい願望を込めての子ども像です
そして、小学生、中学生が一つの校舎のため、3つのつながりを重視しています。
人とのつながりーーーー   子どもや教員
学びのつながりー―――――子どもと教員
時間と空間のつながりーーー小中学生の交流による効果、アットホームな学校

・小中一貫教育10年間の効果について
教職員の意識の高まり
子どもたちの学習意欲、自己肯定感の向上
中学校進学への不安の減少
地域との連携が促進された
地域への行事の参加率が向上
今までの課題、悩み
人間関係が固定化される、一貫教育のため中学校進学時にリセットされない悩み
9年間の学習であるため、子供のたくましさ、乗り越える力の育成が必要
校区の規模により小小連携が必要
小中連携から小中一貫への転換が進まない
教員の多忙化                      などがあげられています。

校長の話だと、奈良市の教員にアンケートをしたところ、富雄第小中学校への異動を嫌がる方が多かったそうで、教員の働く環境面での配慮が必要。

小学校の外国語学習でも、年間小1で20H,小2で20H、小3で35H小4で35Hの従業時間数があります。

小中一貫教育の必要性はありますが、本市での取り組みとなると、先生の負担や保護者からの意見の集約など、まだ検証すべき点が多くあるのも事実です。この視察を通じてより広い視点で考える必要があると感じました。

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