高齢者の多様な役割、外出と交流や健康・元気で長生きを促進 医療と介護の連携強化、認知症対策や看取り対応の施設の拡大

令和3年6月議会 総括質問要旨

2021年7月10日

住みたいまち、住みやすいまちへ各種調査から

新型コロナウイルス感染症の中で、新たな日常を求めて人々のライフスタイルに変化が生じているようにみえます。昨年の12月議会でも一部ふれましたが、民間情報サイトによると、買って住みたい街首都圏ランキングでは25ランクアップで県内2位の14位、また本当に住みやすい街大賞では、2年連続シニアランキングで3位、さらに共働き子育てしやすい街では、県内4位の全国46位、と各調査では近年、平塚市が大変好感度の高いまちになっています。そして海岸エリアを中心に土地の価格も上昇しています。本市は、海、山、川,に囲まれた自然豊かな環境と温暖な気候、都心から近い住環境の立地の良さから本市への移住を希望する人が以前より増えているように感じられるが、本市の施策や人口の実態はどうなのだろうか。

落合市長は、今年、3期目の3年目を迎えます。これまで3期の公約、動かせ平塚・やくそく等で選ばれるまち、持続可能なまち、たしかなまちを言い続けられてきましたが、これらのランキング調査結果をうけて、率直な感想をお聞かせください。また、これから先のまちづくりのビジョンをどう描いているのかご見解を伺います。

そしてこれらの調査結果を踏まえ、人口減少社会、少子高齢化の進展、新たな日常の生活様式の中、持続可能なまちに向けたまちづくりについて、順次伺います。

(1)人口動態の推移

まず、過去5年間の人口動態について総人口の推移について伺います。そして将来人口の展望をどのように考えていますか。また、転入、転出による社会増減や出生・死亡の自然増減の状況について、さらに5年間の地域別や世代別、特に15歳から64歳の生産年齢人口の社会増減に顕著な変化があるのか、あればどうとらえているのか、お聞きします。

(2)まちへの愛着と誇り

一人ひとりの市民がまちへの愛着と誇りをもち、他者に勧めることが出来れば、市のイメージも向上します。市民意識についてはこれまでの市民意識調査や満足度調査の結果から改善されてきたと思います。市民意識の変容とともに、職員の意識も今までと違ったものでなければと考えます。まちへの愛着と誇りに対する職員の意識は施策や行動で表現されるべきですが、今後の意識変革の進め方を伺います。また、市民がまちへの愛着と誇りを目指すことはシティプロモーション活動でもあります。市のイメージ向上に向けたシティプロモーションの現状と今後の取り組みを伺います。

(3)新たな魅力づくり、まちの活性化

ア、海の魅力づくり、龍城ケ丘プール跡地の公園整備事業
昨年12月議会質問の私への答弁によると、湘南エリアは首都圏の中で移住先として人気が高いが、本市は、湘南でありながら海のイメージがないような話でした。海のある湘南のまち平塚として、海岸エリアの海のイメージ向上を図り、家族連れや障がい者など誰でもが海を楽しみ、遊ぶことができるように環境整備を早期に進めるべきです。時間経過のロスも考えなければいけません。平成28年に海岸エリア魅力アップチャレンジが策定されてから 5年が経過し、現状のままで良いとは決して思っていません。海の魅力づくりに向けて、龍城ケ丘プール跡地の公園整備事業について現況と今後の進め方についてお聞きします。

イ、新たな価値、ひらしん平塚文化芸術ホール
平塚市文化振興計画の策定に向けて7月5日までパブコメを行っており、来年の3月26日には文化芸術の拠点としてひらしん平塚文化芸術ホールが開館いたします。新たな価値を生み、賑わいの創出を図るため、以下3点質問します。
① ホールのコンセプトや施設の特徴について
② オープニングイベントの開催についてどんなことを考えていますか
③ ホールと見附台公園の一体的活用や利用についての考え方

(4)子育てするなら平塚で

平成27年に第1期平塚市子ども・子育て支援事業計画を策定し、「子育てするなら平塚で」のキャッチフレーズのもと妊娠・出産期から育児期まで切れ目のない支援策が展開され、これ以降、こうした長い間の施策の積み重ねが、今回、共働き子育てしやすいまち県内4位につながったと評価をしています。以下伺います。

ア, まず、子育て世代の人口動態についてです
平成29年に0才から4歳児転入超過数が県内1位となりましたが、その後の転
入超過者数の推移について伺います。次に、過去5年間の出生数や0歳から14歳までの社会増減の状況についても教えてください。

イ、次に切れ目のない子育て施策について、安心して産み育てる環境になっているのか伺い、さらに他市に勝る施策など事業の具体的な取り組み内容を伺います。

ウ、保育所の待機児童数は、今年の4月1日でゼロと聞いていますが、ゼロに向けた取り組み内容についてお聞きします、また、年間を通じた待機児童ゼロや来年も待機児童数2年連続ゼロを目指すべきですが、課題や対策について伺います。

(5)人生100年、シニア世代から選ばれるまちへ

2020年度の介護・高齢化対応度調査では、全国で36位。生活支援や予防、認知症対策で評価が高く、社会参加の点で不十分との評価です。人生100年時代をふまえ、3点の課題について伺います。

ア 地域福祉の充実、町内福祉村の拡充に向けて
いくつになってもいきいきと地域で暮らすために、住民相互の支えあいや交流活動の活性化が重要です。町内福祉村は、全国でも本市の取り組みは評価されています。町内福祉村のさらなる拡充に向けて、町内福祉村の役割、目的や現状と課題について伺います。

イ 交通不便地域の移動手段、住民主体地域内移送推進事業について
高齢者の外出支援は非常に重要な視点です。交通の不便地域で病院や買い物など移動手段を支援する住民主体地域内移送推進事業のモデル事業は、2022年以降、市の単独事業になります。この事業の評価、課題、今後の展開について伺います。また、交通不便地域の交通手段については交通政策部局でも、地域公共交通網形成計画を策定し検討しています。この計画の進捗状況や福祉部の住民主体地域内移送推進事業との連携について伺います。

ウ 介護人材の確保・定着に向けて
高齢者の人口がピークとなる2040年に介護の必要なサービスが受けられない介護難民が出る恐れがあります。介護人材の不足が大きな課題で介護職員がいなければ介護施設の維持や新設、入所者の安心・安全もできません。以下伺います。
① 介護人材の確保・定着に向けた今までの取り組みの実績と評価について
② 外国人の介護人材も重要な視点です。そのため、外国人留学生の介護福祉
士資格取得のための受け入れ環境整備について国、県の交付金があるが、交付金の活用についてご見解を伺います。

(6)さらなる行財政改革

ア、財政の現況と今後の見通し
昨年からの新型コロナウイルスの影響から、税収の落ち込みや経済活動の停滞、コロナ対策費の増大で財政調整基金も取り崩しされています。以下伺います。
①  本市の現在の財政状況と今後の財政の見通しについて
②  財政調整基金について、昨年度のコロナ対策使用額、残高、今後の繰り入れ見込みについて

イ、事業の選択と集中
感染症の影響で事業の隔年実施や休止、縮小、廃止も余儀なくされていると思います。限られた職員と予算で効果的・効率的な事業運営をするためにも大胆な事業の統廃合を含めた見直しが今こそ求められると考えます。以下伺います。
① 令和2年度はコロナの影響でひらつか行革ミーティングは行われなかったが、
令和3年度はどうされるのか。
② 平成21年度以降に行われた事業の評価作業などは効果的と思っていますが、
全体最適の視点で廃止、縮小、統合など事業そのものの見直しを図り、事業数を減らし、これからのまちづくりに対応した新規事業を増やせる体制にすべきと考えますが、ご見解を伺います。

市の所有する管理地、施設について

平成元年までに建設し、築後31年以上経過した公共施設は、総延床面積の68%をしめており、今後建て替えや大規模な改修を実施すべき時期を迎えます。

(1)消防施設の統廃合

耐震や老朽化を考慮した施設の長寿命化を見据え、建て替えや大規模改修、他の既存施設との複合化や再編も視野に検討の必要があります。まず、各分団庁舎の今後の展望について伺います。他に3点お聞きします。

ア 第3分団は消防本署と合築ですが、合築によるメリットや効果について

イ 平塚市公共施設等個別施設計画によると第6分団は海岸出張所に統合され複合化を令和3年に検討され、令和8年から令和12年に廃止との事です。この施設の方向性をどのように検討されたのでしょうか。

ウ 女性活躍の推進の観点から、女性消防職員・女性消防団員の方に配慮した施設の整備状況をお聞きします。