高齢者の多様な役割、外出と交流や健康・元気で長生きを促進 医療と介護の連携強化、認知症対策や看取り対応の施設の拡大

議会だより第5号

2009年1月1日

あけましておめでとうございます。 平成21年元旦 野崎しんや

議員活動報告

今年は議員活動3年目を迎えますので、今まで市民の声をどのように市政に反映してきたか検証したいと思います。

精神障害者の医療費助成

精神障害者団体からの強い要望があり、平成19年9月議会の常任委員会、12月議会の本会議等で質問を行いました。昨年の9月議会で条例が改正され、精神障害者1級の方を重度障害者医療制度助成の対象に含めることになり、今後は助成対象者拡大に取り組みます。

花水川河川の土手の整備

土手が雑草で荒れ放題との地域からの声がありました。防犯・防災や美観の面からも至急整備する必要があり、県の所管事項ですが、昨年4回、延べ42名のボランティアとともに草刈りを実施しました。おかげで大変綺麗になりましたが、地域の環境は地域で守り創るとの精神で、今後は県と整備の委託を結び継続的に行う予定です。

花水台児童公園の整備

花水台自治会の方から雨が降ると水はけが悪く、グランドが2~3日使用できないので整備の要望がありました。地域の長年の懸案事項で、また、桜の名所でもあり、地域の交流の拠点となっていました。市により昨年12月に整備が完了しました。桜まつりが楽しみです。

花水小学校体育館の建て替え

平成19年6月PTA、OB会の席で強い要望がありました。体育館は昭和39年建築されていますので、耐震補強工事と併せ老朽化に対応する工事も必要なため、早期の建て替えを市長に陳情し、9,600余名の署名活動も行いました。その結果、今年から設計に向けての事前協議を学校側と行い、その後、設計・実施計画と進み、平成23年度前後には建て替えの予定です。

中央地下道西側バリアフリー

駅西口のエレベーター設置がなかなか進まない中で、自転車や徒歩での優しい南北の生活道路を創ることは急務であり、その声に応えて平成19年6月本会議で要望しましたが、平成20年10月に完成しました。

線路沿い南側道路のセンターライン引き

交通事故の危険性が高いので、センターラインを引いて欲しい要望があり、警察との調整を図り速やかに実施しました。(平成20年8月)

今後継続的に取り組む課題

駅西口エレベーターの設置

本会議で毎回質問していますが、西口南側のエレベーター設置は、市長・河野代議士とJR側とで平成23年七夕後に設置の方向で合意したようです。また、駅北側については、東地・西地の自転車再整備計画の中でバリアフリー化を進めるとしていますが、東地の整備計画が不透明なので西地から開発をする考え方はどうなのでしょうか。

黒部丘西にある小川跨線橋

ここの場所は交通事故や耐震の問題で大変危険が予測されるため、市にお願いしまして平成19年11月に交通量等の実態調査を行いましたが、今後耐震工事を見据え工事実施の調査をしていきます。

シャトルバスの運行

シャトルバス推進のお手紙をいただき、市と協議を進めてきましたが、大神・田村地区で実施しているシャトルバスの事業が毎年1,000万円程赤字の状況にあり、他の地区での展開が難しい。しかし、これからの高齢化社会を考えると市内に自由に行き来できる小型バスの活用は重要ですので、さらに考察をしていきたい。

花水公民館のバリアフリー

現在車椅子の方は2階を利用できず、障害者に優しい公民館とは言えないのでは。また、足腰の弱い方のためにもエレベーターの設置は必要で強く要望していきます。

学童保育の問題

平成21年民間借家で計画予定。

介護施設の整備

平成21年度から小規模多機能施設を他の介護施設と平成で行えるよう計画予定。

健康体操教室の拡充

玄米ダンベル体操など、健康体操の普及促進を図り、介護予防とした健康づくりを推進。

生活道路を市道に

高齢者の見守り活動とふれあい交流事業の推進

12月定例議会・高齢者問題について

家族介護者への支援

平成18年度及び平成19年度の実績では、家族介護慰労金の支給はありません。重度の方が在宅で介護を受けようとすると家族に思い負担がかかりますので、家族介護者への負担軽減を図るために、対象者の該当要件緩和を行うことはできないのでしょうか。

福祉部長

介護保険制度の目的や介護サービスの原則から、家族介護慰労金支給の対象範囲は要介護度の高い高齢者を抱えている非課税世帯としており、現行の対象者要件で事業を継続していきたいと考えています。

介護ボランティアのポイント制度の導入

東京都の稲城市など全国の9自治体で制度化されていますが、介護保険料を払っていながら介護サービスを必要としない健康な被保険者が対象で、介護保険施設でのボランティア活動をポイント化し

  1. 自らの保険料に充当
  2. 現金化
  3. 使わずに寄付

など、本人の選択に任せる新しい制度の導入を平塚市でも検討してはいかがでしょうか。

福祉部長

高齢者の社会参加活動を通して介護予防を推進することを目的としたものとされており、今後研究していく必要がある。事業化するには「適当な管理機関の位置付け」「現在多くの施設で様々に活躍されている既存の施設ボランティアや受け入れ施設等との調整」など課題が多く、慎重な対応が必要であり、また、近隣自治体の動向も注視していく必要があります。

12月定例議会・駅南側の自転車対策について

駅南口郵便局前の周辺は、放置自転車が増大し、歩行者の安心・安全が確保されていません。今後大型マンション等の開発もあり、今まで以上に自転車駐輪の利用者の需要も増しますので、

  1. 定期貸しから一時利用への転用を促進
  2. 今の駐輪場を改修し2階建にする

など、早期に具体的な実施計画について質問。

市民部長

現状は十分認識しており、2階建等駐輪施設の拡大を早期に検討し進めます。

自転車問題を考える

いま西口東地の自転車・バイク駐車場の建設問題を考えてみたい。9月議会で否決され、12月議会では再上程されませんでしたが、今後どうするのでしょうか。市は東地・西地・中地の順に開発を進める予定ですが、放置自転車対策や自転車祭整備計画が精査不十分・不明瞭で条件整備の合意が進まない現状で、果たして26億円で購入した土地に9億3,000万円で5階建3,400台収容の駐車場が必要なのか大変疑問。

疑問

  1. 国からまちづくり交付金2億8,000万円は確かに魅力ですが、十分な精査がないまま建設ありきで事が進んでいないか。今の駐輪場を拡大あるいは新設。また、民間活力の導入等で際整備計画を考えると2,500台位の規模の駐車場でも良いのでは。
  2. 建設予定地は駅のそばの一等地。生産性低い駐車場としてはあまり立派な建物ではもったいない。将来の社会の変化に対応し付加価値を高められるように暫定の有料駐車場の考え方はできないのか。
  3. 駅改札口との3階連絡通路の確保の件でラスカ側と未調整。従って、5階の利用者は1階に降りてまた駅の改札口へ向かうことになり大変不便。また利用者は通勤・通学の方がほとんどなので朝6時から8時に集中するが、その検証が不十分。
  4. 市民団体に対するアンケートやパブコメを実施していないため、利用者の実態把握がなく、問題点・課題が検討されていない。
  5. 今までの庁議や調整会議のあり方について問題があったのでは。合意の形成が不十分。
  6. 市は東地・西地・中地と順次進める計画ですが、東地の駐車場計画が不明瞭の状態では、西地の開発が一向に進みません。西口全体のグランドデザインができていれば西地・中地の開発をまず先に進めてはいかがでしょうか。

まだ他にもありますが、放置自転車対策も含め駐輪対策は重要な課題であり、駐車場の建設には賛成ですが、9億超えの整備費を使いますので、市民の声を反映させ十二分に精査を行い、駅前の活性化につながるような有効活用をしていきたいものです。早期に行政側とで議論を深めるべきと考えます。市民の声に「交通事故の心配」「税の無駄遣い」「利用者へのアンケート」等が聞かれます。

編集後記

あけましておめでとうございます。議員活動3年目を迎えます。今まで以上のご支援・ご協力のほどお願い申し上げます。昨年は変化の年「変」、今年はさらに「激変」隣、社会的・経済的環境は悪化すると思われます。市政においても税収減から舵取りが難しいなか大型事業の計画が進展しますが、今こそ議会がチェック機能を果たし経費の無駄を省き効果的・効率的な運用をし健全な財政運営を図る時です。