高齢者の多様な役割、外出と交流や健康・元気で長生きを促進 医療と介護の連携強化、認知症対策や看取り対応の施設の拡大

「改正版」平成29年6月議会 総括質問

2017年6月15日

選ばれるまちになるために

平成29年度の市政運営にあたり、市長は、温かさをテーマに超高齢社会への対応や子育て支援を充実させていくことなどで手をつなぎたくなる街、湘南ひらつかの実現に取り組むとしています。昨年4月に始動した平塚市総合計画の各種施策を着実に実施していくことは大変重要と考えます。以下質問します。

超高齢社会への対応

昨年度実施した市民意識調査の結果では、住み続けるとの定住意向は高齢になればなるほど高く、しかも自分の老後の事や家族の健康や介護など生活上の問題の事が大きなウエイトをしめ前回調査よりも増加していますが、本市は、高齢者の満足度が全国の他市に比べ非常に高いため、高齢者がいきいきと暮らすまちづくりが重要です。このような生活実態の中で、国では、地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律が成立しました。これらを踏まえ、以下質問します

80歳現役社会の実現をめざして

平成28年1月1日現在の65歳以上の高齢者は約67000人ですが今後、高齢者の増加を考えれば、80歳現役社会の実現をめざした制度設計や人生100年の元気モデルを考えていくことは地域の活性化にとりきわめて重要です。高齢者が長年培った技術や知識を活用していくためにも、地域の人材発掘や地域で活躍する参加の機会などをどのような形で支援していくのか、人生80年、100年元気の制度設計をつくるべきと考えますが、ご見解を伺います。

健康長寿に向けた元気な高齢者づくり

4月から地域包括ケア推進課が誕生し、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう地域が高齢者を支える環境をつくるために地域包括ケアシステムを推進していきます。そこで地域で楽しく健康長寿に向けたチャレンジをする一般介護予防事業の具体的な内容や、要支援者及び事業対象者を対象にした新総合事業の進め方や考え方、又課題について伺います

介護職員不足の解消に向けた取り組み

介護職員不足が深刻です。介護事業所では、介護職員不足により入所者に対し十分な介護サービスの提供ができず、入所者の安心安全が心配です。その上、職員の疲労蓄積による健康面も問題が生じ施設の維持運営面に支障が生じています。介護職員の処遇改善策や介護職員の不足解消に向けた取り組みについて伺います。

子育て支援サービスの拡充

金田保育園が民営化され、今後も花水台保育園や土屋幼稚園と吉沢保育園との統合による民営化が予定されています。民営化により子育て支援サービスの拡充がなされたのかどうか、さらに今までの公立園が新たに民間園としてどう変わったのか、どう変わるのか、改めて保育の方針も含め、民営化の方向や考え方をお聞きします。なお、民営化による新しい民間園はプロポーザル方式で選考委員会で決定されたと伺っていますが、選考委員会のメンバー構成の内容も伺います。又、4月から始まった平塚版ネウボラに大きな期待をしていますが、現状と今後の進め方を伺います。さらに病児病後児保育などをどう進めていくのか伺います。

また、神奈川県の4月の有効求人倍率は25年ぶりの高水準ですので、女性の就業率も高く、仕事と子育ての両立を支援していく方策が求められます。待機児童の現状と課題、年間を通じて待機児童ゼロをめざす取り組み内容を伺います。

若い人の雇用の確保と定住促進

10代、20代と若い世代ほど市外への移転意向が強い調査結果がでています。市外へ移転しないためにも、若い人がまちや企業に魅力を感じ、働いてよし、住んでよしのまちづくりが必要ですが、若い人と企業の接点づくりや大学との連携による大学生の就労支援はどうだったのか。今までの就労や定住の実績・成果・課題について、さらに、若い人から選ばれるために雇用と定住を促進させる今後の取り組みについて伺います。又、神奈川大学の一部が横浜へ移転との報道がなされましたが、雇用確保や定住促進の面で影響や問題はないのかも伺います。

観光資源の活用による魅力づくり

市民意識調査によると住み続ける理由は、温暖な気候で、海、山、川に囲まれ自然環境が良いことに加え、総合公園などの施設の充実した規模の公園があることが大きな要素です。この良さを観光資源として活用し、市外からの観光客誘致を積極的に行うべきです。特に湘南平や花菜ガーデン、朝つゆ広場、総合公園や平塚漁港の食堂などと企業・農地の体験型とを結ぶ観光バスツアーなどの誘致に力を入れるべきと考えますがご見解を伺います。特に湘南平は、日本全国でも数少ない360度見渡せる高地であり、観光スポットとして最適です。若い人をターゲットに湘南平を最大限活かす方策について伺います、

多文化共生のまちづくり

現在、本市には、言語、習慣、宗教の違う外国籍市民が多数生活されていると思いますが、国別の人数をまず伺います。そして七夕祭りでは長い間七夕飾りの掲出をスウィングブラジルやアジア国籍の方々がおこない、カンボジアのプノンペンでも2回にわたり七夕まつりのイベントを開催した市民団体もいます。他にもボランティア活動で国際貢献をしている市民やNPOも多く見受けられます。昨年、平塚市でも国際貢献の観点から日本外交協会と協力し、本市の1台を含む救急車4台をカンボジアのプノンペン市に寄贈しました。今後、文化交流や人材交流、ジェトロを通じた経済交流など幅広く国際交流の門戸を開き、異なる文化を認め合い、同じ市民として対等の立場でできる多文化共生の社会をめざすべきと考えます。外国籍の人たちが平塚に住んでよかったと思うまちにするためにはどうしたらよいか、課題も含めご見解を伺います。

地域の課題

駅南口広場の整備について

圏央道と国道134号の4車線化が連動し北関東から来られる方が増大しています。そこで市外からの観光客を迎えるためにも海岸エリアの魅力アップだけでなく、玄関口の駅南口広場の整備や駅から海岸に通じるプロムナードの活性化は重要です。平成25年5月に開所した噴水広場は、市民にも大変好評ですが、一方、駅前に駐輪場があるのは全国でもまれな例と言われています。定期利用の駐輪場を他に移設し、広場全体を海岸エリアの魅力ある玄関口として変えることができないのか、駅南口周辺の駐輪場の現況と今後の整備方針など含めご見解を伺います。また、駅南口から海岸方面や総合公園などの観光スポットへの交通手段として観光やスポーツにも利用できる平塚型レンタサイクル事業は、平成25年6月議会で質問しましたが、どのように検討をしているのか伺います

日本たばこ産業株式会社平塚工場跡地の利活用について

平塚工場は、平成28年3月末で閉鎖され、今、解体工事がされています。跡地の活用について、市長は、本市の活性化につながるようJTと連絡を取り、協議、調整を進めるとの答弁を過去の議会でされていますが、最新の状況はどのようになっていますか。又、小川跨線橋の撤去が検討されていますが、代替え案としてJR線路沿いに駅南口つながる道路があれば、市民の利便性が一層高まります。地域住民からの強い要望もありますので、市のご見解を伺います。