高齢者の多様な役割、外出と交流や健康・元気で長生きを促進 医療と介護の連携強化、認知症対策や看取り対応の施設の拡大

80歳現役社会 人生100年モデル設計

2017年7月10日

住みたい街、働きたい街づくりを目指して

以前から最重要課題として私が取り組み続けている人生100年80歳現役社会の実現が、ここにきて政府や保険会社など色々なところで同じメッセージが聞かれるようになりました。2050年には100歳以上の人口が70万人を超えるという予測も出ています。そのような社会を迎えるにあたり、住みたい街、働きたい街づくりを目指して、様々な観点から今後平塚市として取り組むべき課題に対し正面から向き合ってまいります。

介護・福祉

健康寿命を延ばし、いつまでも生き生きとした生活を送るための介護予防は、本人や家族がそれに取り組むことはもちろん、私たちが暮らすまちそのものが一丸となって市民の介護予防を推進していく必要があります。そのためにも自身の経験を活かし引き続き取り組んでまいります。

施設

療養型施設、特に介護療養型施設が少なく、入所できずに困窮している市民が大変多く、在宅での介護の方法にたよるため、家族の負担も大きく、老老介護の痛ましい事件も起こっています。国では、以前、療養型病院から介護付を廃止し、老人保健施設での療養型を設置する方針を打ち出しましたが、その後、延期をしたため、現在、終末医療をむかえた方の受け入れ施設が大変少なく、そのため待機者も多く、市外の施設の入所を求めて苦労しているのが、実情です。今日の日本の繁栄を築いた戦前生まれの人たちが、終末医療で苦しみ、悩んでいる姿を見て、これは、国ががきちんと早期に解決しなければいけない問題であり、平塚市としてもどう対処していくべきか徹底的に掘り下げていきます。

職員

入所者の安心安全、職員の疲労蓄積による健康面の問題、介護施設の維持運営面等、介護人材の不足が深刻です。平塚市では2025年問題を見据え、人材の確保が、離職の問題を含め非常に困難な状況の中で介護保険事業は3年ごとに計画を作り、施設の整備目標等も掲げて、特養や老人保健施設等の整備目標を定めているが、適切な目標が立てられているのか、目標通りに進んでいるのか、今後も継続的に追求していきます。

医療

高齢者のみならず暮らしよい街づくりに医療体制の充実は欠かせません。国家施策の医療制度や県や市の医療補償、病院や施設など多くの方のご尽力により日々改善はされてはいます。それでもなお本当に困っている人にそれらが行き届いている状況とは言えません。高齢者や障害者、乳幼児など、必要としている人々に必要な医療が届けられるよう目指してまいります。

元気

80歳でも現役で、100歳でも元気に生活できるようになるために、基礎体力の維持やコミュニティによる人々の交流は欠かせません。健康体操の推進や地域イベントの積極的な活動によりこれらをバックアップしていきます。

自立・収入

健康であることが何より大切ですが、実生活では経済的な問題も避けては通れません。高齢者がいかに収入を得ることができるのかを考え、それにより生き生きと充実した生活を送ることができれば、地域社会の活性化にも繋がります。